中学受験に挑戦をする家庭で、
多くの方がまず迷われるのは問題集ではないでしょうか。
問題集は、受験する学校の偏差値・レベルで
取り組むべきものが変わってきます。
この記事では初級~中上級におすすめの
旺文社の『でる順シリーズ』について
開設していきたいと思います。
つまり「中学受験に向けての問題集をこれからそろえたい」
そんなご家庭のお役に立てると思います。
『でる順シリーズ』の特徴と使い方のコツ
名前の通り、入試問題の出題頻度の高い問題から
「でる順」に問題が掲載されています。
問題には、「重要」「差がつく」「思考力」といった
アイコンがついているので、問題の重要度も分かり易く、
効率よく学習することができます。
「最新の入試傾向を徹底的に分析してある」
ということなのですが、
志望校の過去問と照らし合わせると「なるほど、本当だ!」と思える内容です。
「まとめのページ」
「入試問題にチャレンジ!」
「スピードチェック」
など、科目によって
いくつかのステップで構成されています。
まずは「まとめのページ」で理解を深めてから、
「入試問題にチャレンジ」を進めていくと
効率よく学べると思います。
「まとめのページ」では基礎的なことを
すっきりと分かりやすくまとめてありますので、
見るだけで嫌になるということがありません。
「入試問題にチャレンジ」では、
応用的な問題が多く含まれていますので、
初めから解けなくても、
解説で詳しく説明がされていますので、
解説を見ながら解き方を学ぶ。
という方法で対処できると思います。
はじめの一冊はどれを買うべき?
でる順シリーズは全13種類が発売されていますが、
どの問題集も本当に良く出来ています。
「はじめに一冊だけ購入したい」
というのであれば、算数の「計算」がおすすめです。
とてもシンプルな作りで分かりやすいので、
トライしやすいと思います。
また、塾に通っているなどして
教材が豊富にあるのであれば、
プラスαに「小学校まるごと暗記カード」は
とても役に立ちます。
算数は基本的に一枚に一問という作りです。
暗記カードになっている意味は
☆暗記することで解くスピードが上がる
この2点において、
とても有益な問題が集約されています。
国語・理科・社会は、
表面と裏面で内容がリンクしています。
例えば社会では、
「県庁所在地」
「特産品」
「地形の名称」
を同時に暗記できますので、
記憶がより定着します。
大切な情報を複合的に暗記することが出来る
という意味で、他の問題集にない切り口の暗記カードだと思います。
『でる順シリーズ』を使った1年間の学習計画(例)
使用する問題集
数学 | ☆でる順過去問計算 ☆でる順過去問算数文章題 |
国語 | ☆でる順過去問 ことわざ・語句・文法 ☆でる順過去問国語読解 |
理科 | ☆でる順過去問理科 |
社会 | ☆でる順過去問社会 ☆でる順過去問白地図 ☆でる順過去問歴史年表 |
総合 | ☆でる小学校まるごと(国語算数理科社会)暗記カード |
これらの問題集をいつまでに完了するか?
を決めて、ページ数を逆算していく。
というシンプルな方法で、
おおまかな計画をたてると簡単です。
きっちり予定通りにはすすまないものですので、
予備日を週に一度は作ることをおすすめします。
いつまでにどこまで進めるか?が決まったら、
自ずと一日の学習量もきまりますので、
スケジュールが立てやすくなると思います。
参考までに、私が6年生進級前に作成した
一日のスケジュールをご紹介します。
≪平日のスケジュール≫
◇でる順過去問計算2ページ
◇でる順暗記カード算数5枚
◇でる順過去問 ことわざ・語句・文法 2ページ
◇でる順過去問算数文章題3ページ
◇でる順過去問国語読解1ページ
◇でる順過去問理科2ページ
◇でる順過去問社会2ページ
◇でる順暗記カード国語5枚
◇でる順暗記カード理科5枚
◇でる順暗記カード社会5枚
◇でる順過去問白地図2ページ
◇でる順過去問歴史2ページ
23:00 就寝
≪土日・休日のスケジュール≫
◇でる順過去問白地図テスト
◇でる順過去問歴史年表テスト
◇でる順過去問算数文章題テスト
◇でる順過去問 ことわざ・語句・文法 テスト
◇でる順過去問理科テスト
◇でる順ランキング白地図テスト
◇でる順ランキング歴史年表テスト
◇でる順ランキング算数文章題テスト
◇でる順暗記カード国語5枚
◇でる順暗記カード理科5枚
◇でる順暗記カード社会5枚
スケジュールを組む時に考えた3つのポイント
① 朝は頭の体操として取り組みやすい計算・漢字などにあてる
② 寝る前は記憶に定着しやすいので暗記中心
③ 休日は平日の出来を確認するテストと見直し中心
スケジュールはたまに見直しながら、
全ての問題集を3回以上やり直すペースで進めました。
はじめの1回目を完璧にこなすのには
時間がかかりましたが、
2回目には出来ることが増えており、
進みは早くなりました。
3回目は苦手なところの確認と定着を意識しつつ、ハイペースですすめます。
すべての問題集はコピーして使用し、
苦手なものを複数枚コピーして
何度も繰り返す方法で克服していきました。
目標は「でる順シリーズを完璧にする」とするとわかりやすい
『でる順過去問国語読解』が少し難解でした。
そこで、でる順より内容の易しい
『国語文章題のまちがえるところがすっきりわかる』(旺文社)に取り組みました。
こちらの問題集は初歩中の初歩で、
すぐにやり終えましたが、
『でる順過去問国語読解』で躓いた方にはおすすめです。
この問題集を終えてから
『でる順過去問国語読解』に取り組みなおすと、
すらすら解けるようになりましたので、
段階的に易しい問題集を挟むのもひとつの手段だと思います。
合う合わないはあるかもしれませんが、
「でる順シリーズ」を完璧にする!という目標は、とてもシンプルで、取り組みやすいです。
解説が難解な問題集も多々ありますが、
でる順は解説がとても丁寧ですので、
勉強を忘れた・苦手な親でも理解しやすいのがありがたいです。
やりやすい問題集を完璧にすることが、
まずは大事ですね。問題集を探している方は、
でる順シリーズの苦手な科目からはじめるのもアリですよ。